ナリナリの好きな仁寺洞


きらきら40代だ!!!
by narinya
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アリランTV韓国での撮影2日目は全州

ソウルに着いて1日目は師匠が勤める大学にお邪魔しました。翌日は全州に行って韓国の紙(韓紙)を漉くところを見学しました。韓屋村という所がありますが、その中に紙漉きの工房があります。そこでは紙漉き体験などもできるそうです。

実際、私がはじめに聞いていた予定ではそこで紙漉きの体験する場面をカメラに収めるということだったのですが…。それはなくなってただ見学することになったのです。その理由はまた後ほど。



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この韓屋村も昔の面影は無くなりつつあるみたいです。仁寺洞と同じですね。私が初めて仁寺洞に行ったのは2002年だったのですが、あの時はまだ雰囲気よかったのにな。

写真はカフェかお店か…。こんなデザインの工房がいつかどこかで持てたら最高だ〜と思って、後々の参考のために写真に撮りました^^



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紙漉きの職人さんたちが黙々とお仕事をされていました。楮紙닥나무だそうです。原料の楮は栽培からするのかきいたら山に行けばあるじゃんって言われた。そうよね。ふふふ。

そしてこの日、漉いていた紙は死装束수의でした。

工場の中には紙を乾かすセクションもあって、おばさま方がプロの手さばきで乾燥させて重ねていって、それはそれは見事なチームプレーです。



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紙を漉く工場の横にはお店があって、社長がいろいろ説明してくださいました。



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その中で珍しく画仙紙があって思わず購入。5000円とお値段もリーズナブルでした。

ここで紙のことですが…。日本の紙だから「和紙」、韓国の紙だから「韓紙」。それは正しくてそのどちらにも字を書くことはできます。でも字を書けるというだけで書道の際に書く紙として適しているかといえばそうではなく…。

和紙はやはり工芸的な材料として使うことが多くて風合いのある厚手のものが主流ですよね。日本画を描くために漉かれたものは和紙の中にありますし、薄く漉いたものもありますが、いったん書道となると和紙からは離れます。

それは韓国で書道をする人たちにとってもほぼ同じで、韓紙に書道するか言われたら普通しないというはず。韓紙は工芸用に作られているものが大半なので、韓紙工芸などに用いることはあっても、書道する人が韓紙を使ってますとはならないのです。韓国の民画となると民画用に漉かれた韓紙を使いますから、和紙の日本画と同じことです。

書道をする時にはとにかく「画仙紙」と呼ばれる紙を使うことが一般なのです。それの大半は中国産です。もちろん日本で漉いた日本の画仙紙もあるし、韓国で漉いた韓国の画仙紙もあります。でもその画仙紙は普通は和紙とも韓紙とも呼ばず、ただ画仙紙といいます。詳しくいうならどこどこで漉かれた画仙紙という感じですかね。

基本何でも日本産のものは品質も良くて値段も高いのが常です。でも画仙紙は、中国の最高級の画仙紙は本当にいいものです。そしてすごく高い!私たちが普段使いで買う画仙紙は中国産のそこそこのもの。それに比べたら日本産の画仙紙がいいんですけど、その上を行くのは中国の最高級の画仙紙。

そのあたりの紙に対する認識が当事者でないとなかなか通じなくてですね、撮影しながら実は最後までなんとなく私の中では不完全燃焼な部分が残りました。和紙と韓紙を比較してここでこんな質問をしてみて!との指示が何度となくあったのですが、その質問すると話がどうにも的外れになってしまうのよ。でもまぁいいかと思って質問しても、訊かれた韓紙の社長も答えに困る…みたいな(笑)私も「ですよね…」と心の中では思うのだけど。その辺の場面、どう編集されたんだろう。気になるわ〜。

私からスタッフさんに説明を試みましたよ、もちろん!でもイマイチ通じないの。やっぱりそれをしていない人には細かなことはよくわからないみたい。紙ならみんな字を書けるでしょ、日本は和紙で韓国は韓紙でしょ、みたいな〜。そうじゃないんだよ〜。字は画仙紙なんだってば〜。もうイタチごっこでした。ははは

あ、それで、この工場の横のお店で韓国産の画仙紙があったから珍しいと思って買ってみました。社長いわく日本にも韓紙は輸出してるらしいのですが、画仙紙はしてないと。作る数も少ないし中国産が主流だからって。だから今回の全州訪問での戦利品は、この韓国の画仙紙を手に入れたことではないかな。どんな書き味なのか楽しみだわ^^



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瓦にの先を瓦当といいますが(瓦当好き)ムクゲの柄は今まであまりみたことなかったので記録に撮りました。



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その後、ソンビ館で場所をお借りしてそこで私が字を書く!その姿を撮影する!の流れでした。



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車で全州に連れて行かれ、場所を確保してもらって、書く机も道具も用意してもらって、照明をあててもらって…。全ての時間、関わる人たちの労力、何もかもがどれだけ私がよく見えるかということにフォーカスされてるという。。。恐ろしくもありありがたくもあり。ここで私が怖気付いたら皆を失望させるんだと思うと、ありったけの力で臨まなくちゃと自然と思うものですね。

チャンスを得て現場で全力でこなしてこそ人間って成長するんだなぁと実感した日々でした。だからやっぱり失敗を恐れたり頭で考えすぎたりしては前進しないということですね。こんな私でも自分なりに頑張りましたから、ブログを見てくれる皆さんもチャンスは逃さずにどんどんトライしてくださいねぇ。



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全州の後は師匠のお教室に寄って撮影しました。久しぶりに先生のお教室。広くていかにも書道教室という感じで落ち着くわ。子供の頃から書道教室にはいつも出入りしていたからそういう空間が好きなんですね、やっぱり。下敷きが敷いてあって硯があって筆がぶら下がってて、汚れた流しがあって^^ 今の国立の教室は綺麗すぎる!そのうちもっとガサガサしたアトリエにしたいわ〜(笑)。

お師匠さまは先日、篆刻の本を出されました。お忙しいのに写経をせっせと彫りためて出版されました。そしてまだ次の何か彫っておられるようです。尊敬〜。



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この日も遅くまで撮影しました。朝の出発がアナタ…4時50分、宿泊先に着いたのは夜中の12時半。さすがに疲れてきましたが、翌日はちょっと打ち合わせがあるだけで自由時間♪ 



そして、はじめに言っていた韓紙の手漉き体験がなくなった理由が…。横で聞いていて私なんだか感動しました。ありがたくて(T ^ T)

プロデューサーと車移動中、番組の作家と打ち合わせの通話をスピーカーでしてた時です。国立からずっと一緒のプロデューサーが「全州の手漉き体験場面は無くそう」と作家に言います。作家は絵的に何か私が作業している姿もいいと思うと答えました。そしたらプロデューサーがこんな風にたとえてくれたのです。

「韓国のプロ野球選手が日本に視察に行ったとする。その人をバッティングセンターに連れて行って球を打たせる。それをカメラに収めるなんてしないでしょ。美奈子さんが全州でちょっと紙漉き体験する場面はまさにそれだよ。意味がないからやめよう」

私、横で聞いてて誰の話してんの?と思いました。でも同時にすご〜くありがたかったです。そんな風に評価してくれる人がいるんだと思うと本当にありがたくて、この気持ちは一生忘れたらいけないと思いました。ドロドロに疲れた日々でしたが、キラキラした数日間でもありました。もう放送はあまり興味ないくらい現場が楽しかったし感謝でいっぱいでした。

そんなことを書き残しておこうと思ったら案の定、長くなりました。ま、いつものことです。撮影中も「美奈子シ、話が長いよ。編集大変になるじゃん」って。ここは私のブログだからいいんだ。好きに長く書くの。ふふふ

また翌日の様子に続きます〜。


by narinya | 2016-11-02 22:51 | メディア Media | Comments(0)
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