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きらきら50代だ!!!
by narinya
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アリランTV韓国での撮影3日目は少しだけ自由時間

こんなものなのかなぁ?と思いながらその場その場をこなす感じで撮影が進んでいきます。何が必要かといえば… 瞬発力ですかね。

3日目は天候の関係で撮影はなくて、私はとある打ち合わせだけ行くように指示されました。何の?誰と?どうして?と聞いてもパッとした答えもないまま、P氏という人と顔合わせすればいいからと言われて待ち合わせ場所へ。


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この大きな筆をリュックにさして地下足袋を履いた西洋人と思われる青年がやって来ました。彼は番組の前後にあるパロディのような映像部分を担当しているとかで、その撮影をするにあたって私と打ち合わせをしたかったのですって。ふ〜ん。



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ここまでの撮影はどうかと訊いてくるから、私が "You know I just don't know what's going on almost the whole time. I guess it's going okay." と言ったら、彼もまた "Hahaha, no one knows what's going on here." とな。やっぱりそうなんだ。ま、いいけどね。

そんな彼も長年の韓国生活に染まっているからなのか、翌日に撮ると言っている映像の構成やシチュエーション、撮影場所、小道具に関して全て私に投げてくるんですけど…。企画会議から参加とは(笑) 結局、私の案が採用されて翌日は演技をする羽目に〜。

"Have you ever acted before?" と訊かれ、"Of course not. But I was in a drama class when I was in high school in US." と言ったら、じゃあ平気だね!ですって。もう何でもありです(笑)



さて!ここから唯一の自由時間(^^) 今度、大阪でするワークショップの材料を調達せねばっ!

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まず石を購入。予定していた1.8ミリがあってよかった。 その後は私の好きなお餅やさんでお土産を買い、それを持って10年前にお世話になった篆刻の先生(仁寺洞ギルで篆刻ギャラリーをされているキム先生)にご挨拶に行きました♡ 仁寺洞に行く時には近況報告を兼ねていつも寄るようにしています。義理は大切。こんな慌ただしい時代だからなおさらそうだと思います。

当時からお手伝いをしている室長にも久しぶりにお目にかかれてよかったです。10年も経つんだね〜!と思い出話をしたり、今後の話をしたり。どこかで面倒だと連絡を切ってしまっていたらこんな時間は持てませんでした。こういう時に普段の少しの働きかけが人生をとても豊かなものにしてくれると感じます。それも言葉ができてこそという部分は否定できませんよね。だから私は語学学習が好きなんです^^ 好きな人とずっと繋がっていられるから♡

※ 2006年夏の様子はこちらから→   


楽しくおしゃべりして篆刻ギャラリーを後にして、その後は…これまた違う篆刻の先生とお約束^^ しばらく前からインスタグラムでやりとりしていた方ですが、先月たまたま東京に旅行で来て、その時に国立まで遊びに来てくれたのです。私より少しお若い方で、篆刻でいろんなことを試したいと研究熱心なパク先生です。

立川で書道用品の買い物したり、私のアトリエに来てくれたり、ご飯食べたりして篆刻やその他の話で盛り上がる〜。今度はソウルで会おうね!と言って別れてこんなにすぐに会うとは…。


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午後に買った石が長いから帰ってから切るんだと話したら、ノコギリで20本は大変だよ〜、機械で切ってあげるよ〜と言ってものの5分で切ってくれました。優しい。どうもありがとう。

そうこうしていたら書道の先生がパク先生を訪ねていらっしゃいました。友人で大阪の書道の先生からプレゼントをもらったとその場で開封〜。中から素敵な仮名書道の作品が出てきました!古今和歌集から一首。作品には韓国語の訳が添えてあったので意味は通じますが、実際の作品構成の変体仮名や日本語の音まではわかりません。それを私が解説したらとても喜んでくださいました。

たとえば和歌の中に「す」という音が出てきます。そこをひらがなの「す」ではなくて変体仮名の「春」という字を使ってあることを説明すると、でも歌の内容に春は出てこないけど…?なぜ?というので(当然の疑問ですよね)、これは「す」という音を当てているだけであって、紙面を構成(デザイン)する上で視覚的に「春」の字を使うと効果的だと書家が判断したからで、春という意味とは一切関係ないのだと話すとナルホド〜と理解してもらえました。

日本人がハングルやアルファベットのカリグラフィーに関心があるように、外国の方々は仮名書道にとても関心を示してくれます。ただ、それを学ぼうというところまではなかなかね。ある韓国人の先生からは「自分は仮名書道は素敵だと思うけれど、歴史的なこともあって韓国人が真剣に学ぼうというところまでは、やはりまだ難しいのかもしれない」という率直なご意見をいただいたこともあります。

あと、仮名は私が見ても日本人の情緒が色濃いので、漢字やハングルのように書の様式を学んだだけではやっぱり困難かも…。それでも目標は高く、いつかいろんな国の人たちが本当にきちんと端正な書芸術として仮名までしてくれる日がきたらいいなぁ〜。

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そんなこんな工房でおしゃべりしてからご飯に連れて行ってもらいました。私チムタク好きです。ご飯を食べながら今後どうやって美術でやっていくかという話ばっかり!(^^) 韓国に比べたら日本の方が絶対に活動の幅が広いから羨ましいと言われます。でも私は私で日本に結構、不満があるから、どうせなら一緒にアジア出ようと言ってみたり〜。

これはどの分野の人たちも似たようなことを言っていて、一言でやはりアジアは厳しいと。ヨーロッパが活動しやすいという話をよく聞きますよね。今はネットもあるから、ひとまずマーケットを欧米にすることはしなくちゃ。同じような目標で30年近くやっていて自分でもよく飽きないなぁと思うけど、なかなかコレ!という手応えもまだないし…。もう少し前進できるように挑戦しないとですね〜。

パク先生には春雨のウンチクと、韓国のまぜまぜして食べる文化の本当の意味を教えてもらって、コーヒーで二次会してお別れ。また会いましょうね。それまでに私ももっと研究して新しい自分で会えるようにしないと恥ずかしいですよね。普段のお仕事も少しずつ整理して自分の制作と勉強時間を増やそう♡ 海を越えて仲間がいるのは本当に心強いです。

さて、翌日に向けて英気を養ったのできっと朝からのお芝居もうまくいくでしょう!撮影の最終日の様子はまたまた次の記事で〜。またね〜。


by narinya | 2016-11-04 15:54 | メディア Media
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