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きらきら40代だ!!!
by narinya
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日本語と文字の装飾性

昨晩の「その時歴史が動いた」は、9世紀、平仮名がどのようにして市民権を得たのか、でした。その後の国風文化につながっていくことを考えると、言葉や文字には、すごい力があるものだなぁ、と改めて思います。

文字絵の記事は、主に漢字の装飾についてでしたが、文字自体を飾るのは漢字に限らず、アルファベットもそれは華麗に装飾されますよね。(ウェスタンカリグラフィーの本もあるはずなのに見つからない・・・クスン)

では、日本語(漢字を含む仮名表現)は?仮名文字を装飾?見ないなぁと思い、調べて見ました。

d0090959_10485666.jpg葦手絵(あしでえ)
平安の中期以降、葦の葉がなびくごとく、画中に紛らわしく文字を描き入れることが流行りました。左の写真では、まだ文字よりも葦の方に形態が近く、文字というには無理が・・・。しかしナゼ、これが流行ったのかしらねぇ?
(← 視覚デザイン研究所 「日本・中国の文様事典」 より ↓)
d0090959_10485624.jpg

右は 「平家納経序品 見返し」 の部分にある葦手絵です。
これには、草などの根元に判読できる文字を書き入れて
いますね~。絵で表現した歌の一部言葉を葦手絵として
書き入れて、その絵とリンクさせてたんです。



↓ 「千歳蒔絵硯箱」 (1991年 東京国立博物館 「詩歌と書 日本のこころと美」 の図録より) 
d0090959_1053745.jpg
鎌倉、室町時代に入ると、画中よりも、蒔絵などの工芸品に多く見られます。

さりげなく文字を配置するより、むしろ、文字自体を絵のモチーフにしているように感じます。文字を飾るのでなく、文字で飾るという感じ。


梅の幹に沿って上から 「君(きみ)」 「賀(が)」、地面の岩に沿って右から 「千(ち)」 「と?止?(と)」 「世(せ)」。 蒔絵の絵であらわされた和歌の一部を抜き出して散らされてます。

こうした蒔絵や螺鈿細工での表現を経て、葦手絵は段々と見られなくなっていきます。そして江戸に入ると文字はデザインの素材のようになり、現代よりも大胆に使われたりしました。文字自体を飾るよりも、文字を材料としてデザインにいかす。きっと、その中で散らし書きも洗練され、今の様な空間の美にまで発展したんじゃないかな~と思ったりしました。次回は江戸にスポットをあててみます^^ 
by narinya | 2006-11-30 10:48 | 書道 calligraphy | Comments(2)
Commented by housui303 at 2006-11-30 19:18
この番組、見逃したので再放送見るわ~
「千歳蒔絵硯箱」凝ってますね。
古今集、紀貫之の歌
『春来れば宿にまず咲く梅の花君が千歳のかざしとぞみる』
からデザインしてるのね。蒔絵の技術もすごい!

この記事、私の記事にリンクさせていただきました・・・(礼)
Commented by narinya at 2006-12-01 12:53
>housuiさま、こんにちは。もしも再放送を見逃してしまったらお知らせ下さいね。
ハードディスクに録ってありますので~。
パッと、紀貫之の歌が出てくるなんて、スゴイです!その通りですー。

それから、私の記事をリンクして下さったなんて・・・ 光栄です^^
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