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by narinya
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エブル(トルコマーブリング)型抜き

エブル(トルコのマーブリング)の基礎的な技法を習った順番に整理してブログに載せていこう!と思って手を付けたのに途切れました。エブル以外にも黄金背景テンペラ画も勉強しながら記録として基礎の技法をブログに残しておくつもりが遅々として進まず・・・。でも、両方とも(コロナのお休みを除いて)お勉強自体は継続しています。何でも数年は身を置いて習わないと、それが良いも悪いも何もわかりませんから^^

で、エブルの技法の続き。基本的な模様をつけることを学んだ次は型抜きを教わりました。マーブリングをした紙ではない別紙で好きな形をくりぬきます。よく遠景からのモスクシルエットや、ラクダ、アラビア文字などの中東を象徴するものを型にとることが多いようです。私は簡単に蝶々にしました。


エブル(トルコマーブリング)型抜き_d0090959_1124836.jpg

当たり前ですが、紙を何かの形でくり抜いたら、くり抜いた形のものと、その形で穴があいた台紙が残ります。エブルを施したい紙にもう一枚何かしらの紙を貼り付けてエブルを施す、そうすれば紙で遮られているところには絵の具がつかないという単純な原理なので、仕上がりが反転するだけで、くり抜いたものとくり抜かれたもの両方の紙が使用可能です。



エブル(トルコマーブリング)型抜き_d0090959_1142318.jpg
これは、すでにコーラルカラーでエブルをしてある紙に、蝶々の形にくり抜いて残った台紙の方を貼って青い絵の具でエブルを施したものです。



エブル(トルコマーブリング)型抜き_d0090959_1145567.jpg
一方、こちらは蝶々の形をした紙をオレンジでエブルした紙に貼って、その次に青い絵の具でバッタルをしてエブルをしたものです。溶液から紙を上げたあとに蝶々の型でふさいでいた部分を取り外せば、青い絵の具がついていない部分が蝶々の形でできているということです。



エブル(トルコマーブリング)型抜き_d0090959_1152055.jpg
これも一つ上の写真のものと同じ工程で、蝶々の型をベージュで作ったエブル紙の上に貼ってから、青い絵の具で別のエブル模様を写し取って蝶々型の紙を外せば、下地のベージュの柄が出てくるということです。

要するに、型の形の穴を残したいのか、あるいは、型の形にマーブリングをしたいのか、そのどちらかになるということです。言葉で説明するのは難しいですね。たとえば料理でいえば、輪切りの人参をモミジ型にくり抜いたとき、モミジになった人参をどう使うか、モミジ型の穴が空いた輪切りの人参をどう使うか、そのような話です。


原理としては別に難しいことはないのですが、紙を2枚貼り合わせて溶液の上に置くので、紙と紙の隙間に液が入り込まないようにすることが大切です。エブルをした後に、上に貼った紙をはがして柄がくっきり出すためには、貼った紙のきわがしっかりと密着した状態でエブルをする必要があります。でも、あまりにもしっかりと糊付けすぎると、今度は剥がすときに下地の紙を損傷させてしまいます。もしすでに柄がついた紙を土台にする場合には、そのマーブリング柄がはがれてしまっては台無しです。そこの密着具合の加減が難しいですね。何度もしてみて塩梅を見つけるしかなさそうです。


by narinya | 2020-11-11 20:37 | エブル Ebru
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