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きらきら50代だ!!!
by narinya
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2019韓国水墨カリグラフィー協会展のようす〜その3〜

12月のこの時期に仁寺洞で作品を発表することになって4年目です。ひょんな事から声をかけていただいて、今となっては美奈子お弟子さん達も参加するまでに…。

光栄な機会とはいえ、伝統書道をメインに普段はお手本や古い時代の古典を見て書き写すことに主な時間を費やす我々…。文字や絵を使って自己表現の作品を創作するには発想の切り替えや普段からの柔軟な観察力、さらに新たなことに挑戦しようという積極性とその体力気力がなければ作品は目の前には出てきません。

ハングル好き、韓国好き、カリグラフィーに関心がある、その程度では作品という物体を出現させることはできないのですね〜。やり方も別にないし、パーツを買ってきて組み合わせる類の手工芸とも違うし、主体性がないと本当できないと思うわ。


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その中で私も皆さまと同じ条件なのですが、今回アピールしたかったことは原点に立ち返り書道の香りがする作品制作をすることでした。漢字も仮名もハングルも散々、本当〜に散々、字の練習で人は死ねるのかも…と思うくらいに命すり減らして練習したのだから、自分を労るつもりで素直にそれ使って制作しました^ ^

「素直に」と言える自分に戻ってこれてよかった。ここ数年ちょっと自分がいなくなっちゃって(・・;) その影響なのか自分がして来た事に対して超反抗期!笑 反抗期から脱出しましたことここにご報告します。ははは。


上の写真は繋がって写っていますが、制作時も展示も3作品として離れています。テーマを揃えて紙の柄を繋げた三部作です。ぱっと見た感じのイメージは「襖絵」にしたかったのですがなってるかな?


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会場で飾ったところです。お隣には協会の代表チェ先生の作品。先生の作品よりドドーンと大きくなりました。軸にすると作品(本紙)の1.5倍ほどに大きくなるし、それが三つ集まったので本当大きくなりました。


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鳥が出てくる歌三種。右から漢詩、百人一首、韓国の詩調。仮名は平仮名しか使ってないからぜひ読んでみてね。出てくる鳥は何の鳥でしょう?


昨年は郵送の関係で額に力を入れられなかったのが残念だったので、ならばやはり軸装がいいなと思いこうなりました。軸装は本当に万能!こんなに華やかに大きくなるのに丸めたら超コンパクト。海外での展示には軸装は優れものです。

来年は軸に色々と施す作品の試作などたくさんしたいな。そういうコンセプトで始めてはや20年。。。ゴールと定めたところに行くために途中でアレも必要かも!コレもあったらなおいいじゃない!ソレが必要だったとは!という風にして芋づる式にする事がどんどん出てくるから時間ばかりかかる(・・;)

そのアレコレソレの中に水墨画や工筆画、篆刻に韓国語にハングル書道にカリグラフィーに、そして今はエブルにテンペラ画。でもですよ、どれも時間とお金と労力を費やして全て正解です。時間が足りないことだけ思った以上のダメージですが。でもこれからバンバン使って美奈子ワールドを作る予定なので今後が楽しみ。やっとそう思えるスタートラインに立った感じです〜。
わーい。



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お家での制作時にはこんな感じでした。上部の青いお花の模様は皆さま雲や空と言ってくださって、もちろんそういう意味なのですが、デザインのアイデアとしては平安時代の料紙装飾から来ているものです。


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下部の曲線と文様は少し江戸琳派の影響ありです。この部分、金色だけのままにするか、すこし文様に濃淡つけて目立たせるが迷ったのですが、キラキラしすぎて文様さえよく見えない…と思って色づけする事にしました。



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それで字を書く直前にはこんな感じになりました。締め切り間近の制作で紙にこんなに時間と労力をかけてしまって、もちろん紙は一枚ずつしかないので失敗なんてほんとにできません。

心臓に悪いといえばそうなのですが、湯水のように何枚も何十枚も何百枚も書き飛ばしてその中でいい一枚を選んで出品するという書家さん達の制作スタイルに疑問しか感じないので、私は厳選された数枚に心を込めて書く、たとえ悔いが残ってもそれが今の実力だと受け止めて今後につなげる、そういうスタイルを選びました。

だからというか、習うお弟子さん達にも無駄に枚数書かないように言います。子供なら体力もあるし体で覚える時期だからどんどん書いても支障ないけれど、考えのない反復は大人はよくないと思う。忙しい中でするなら尚更、少なくてもいいから毎回頭を使って筆を持って紙に向かうのがいいと、私はそう思ってます。

語学も同じ。的外れなこんだけやりました!みたいなのはあまり意味ない。きちんと戦略たててピンポイントでしなきゃですよ。人生の時間を最大限に使って最高のパフォーマンスして死にたいじゃないですか〜。ふふふ。

2020年はまたきっといい年になると思う!とにかくお勉強のプチ目標もできたから、ひとまずそれは早い段階でそこに進めるよう頑張る!そのお題を出してくれたお師匠さまが展示会に来てくださったレポートは次の投稿で〜^_^




by narinya | 2019-12-21 15:02 | 2019 作品展示
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