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きらきら50代だ!!!
by narinya
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染織でみる歌の意匠

画中の葦手絵から始まって、蒔絵に意匠化された歌も葦手絵というようになっていった中、↓写真のような、染織に見られる同じような表現は、葦手絵とは呼ばないみたい。絵じゃないからかな?

江戸前期のこんな綺麗な小袖♪ 文字を絵の中にとけ込ませるあたり、葦手絵とよ~く似てますね。
両写真とも前出の 「詩歌と書 日本のこころと美」 図録より。

↓ 『常盤なる松に懸れる藤波の 花だにちるな春の名残に』 という歌の一部分。右袖から見ると
染織でみる歌の意匠_d0090959_1826549.jpg
「常」

「那」(な)

「累」(る)

「松」

「耳」(に)

胸の方には
盤・可(か)
連(れ)
類(る)・藤
奈(な)・美(み)

「常」と「松」は、藤の房そのもののように、「那」の旁はさりげなく花に沿わせて、「累」の最後の点はまるで藤の葉そのものに、「耳」は枝と葉を思わせる配置に・・・。絵に溶け込むようにしつつ、文字であることも、そこそこ主張されていて、絵と字の融合が見事だわ~。着てみたいなぁ^^

染織でみる歌の意匠_d0090959_17333516.jpg← これはまた別の小袖。

(右袖に金糸で)「紫」・「藤」・「花」です。背面にも漢字4文字。

これは、字が絵の添え物ではなく、字がデザインのモチーフとして確立されている作品ではないかなぁ、と思いました。ここには赤が要るねぇ。じゃ、藤と花は赤でいこうか、みたいな?


こうした表現と同時に、文字をもっと全面に出す表現もうまれました。今、仮名を書く時には、効果的に空間を表現する「散らし」ということが多く行われていて、それは、こちらの表現に近いように思います。でも、アタシは、こういうゴテゴテしたのが好きなんですけどね~。
by narinya | 2006-12-02 17:33 | 書道 calligraphy
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